February 20, 2004

『江戸の情報力―ウェブ化と知の流通』

『江戸の情報力―ウェブ化と知の流通』を読んだ。
江戸時代、情報の企画、制作、配布あるいは伝播と言う観点でどういう状態だったかを考察している。“ウェブ化”という言葉をタイトルに入れているように、知識人が全国規模で交流し、相互に影響を与えていた様子などは分かりやすく紹介されてる。事実を知ることも、それを印刷して流すことも、その流れた情報を元に論議することも、現代とは比べ物にならないほど大変なことだったことに改めて知らされる。今このようにブログを使って手軽に同じようなことができてしまうが、人々がやりたい、やろうとすることは同じだ。インターネット以前と比べ、恐ろしく大規模に情報の流通はできるよういなっているが、だからといってそれ以上のことができてるような気もしない。

読んでいて面白かったことが二つあった。
まずは、浮世絵の版元として有名な蔦屋重三郎は、有能なメディアプロデューサーだという話し。有能なクリエーター達を束ね、ヒットしたコンテンツを生み出した手腕をインターネットの世界でも通じるんじゃないかな。
もうひとつは、デマや噂の流布に関する、オルポートとポストマンの仮説(というらしい)。
R(rumor) = i(importance) x a(ambiguity)
つまり、「噂の中身が曖昧で、しかもその中身に対して人々の興味と関心が強ければ強いほど噂は力を増していく。」こういう手法でプロモーションした映画があったね。年末にあった、デマによる銀行の取りつけ騒ぎなんかもこの法則に当てはまりそうだ。

江戸の情報力―ウェブ化と知の流通
市村 佑一

Posted by nino at February 20, 2004 12:56 AM | トラックバック
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