June 26, 2006

『パラレルワールド―11次元の宇宙から超空間へ』 (ミチオ カク)

宇宙はビックバンから約140億年経っているというのが現在の研究成果だ。ほんの10年前くらいまでははっきりしていなかった。この年齢に関係するのはビックバンからビッグクランチつまり宇宙は収縮して一点に集まって終わりを迎えるのか、それとも拡大し続けるのかという謎がある。これも現在では拡大し続け、宇宙は星と星の距離が離れ冷たい暗くて冷たい最後を迎えると考えられている。このシナリオの違いはちょっとした差によってもたらされる。ビッグバンとビッグクランチを繰り返した後、今の我々の住む宇宙があると考える学者もいる。
さらに宇宙の相対速度を計測すると、宇宙には目に見えない物質=ダークマターが全質量のほとんどを占めていることが分かってきた。目に見えない物質や目に見えないエネルギーを説明することができる可能性のひとつが、パラレルワールド(平行宇宙)なのだそうだ。SFではない、物理学者が大まじめに考えてその可能性を示唆しているのだ。おまけに近々パラレルワールドの存在を計測できることにもなるというのだからびっくりしてしまう。
もう少しで宇宙とは何か、なぜ存在するのかというような謎が解ける日がきそうでわくわくしてしまう。




"パラレルワールド―11次元の宇宙から超空間へ" (ミチオ カク)

June 24, 2006

以前Yさんと乗った深夜バス

昨晩はgのときの部下数人と六本木の居酒屋で楽しいひとときを過ごすことができた。楽しかったので遅くなり紙一重で、つくばエクスプレスの終電を逃してしまった。こんなときに便利なのが深夜バス「東武バス ミッドナイトアロー」。上野から1:20分発で三郷、流山、柏を経由するバスだ。これまで何度か利用しているが、最後に使ってからは2年以上は経っているように思う。

何度か利用したが、Gの時の同僚Yさんとは二度一緒にバス停に並んだ。Yさんは春日部に自宅があったが、そのうちの一回はバスが満席で乗車できず、私の柏行きに誘った。春日部行きの方がだいたい込んでいる。二人とも酔っていたが、私が流山から春日部まで酔っぱらい運転で自宅まで送って行った。田圃の真ん中にある自宅が今でも印象に残っている。

六本木で楽しかったが、深夜バスで亡くなったYさんを思い出し、またまた懐かしさを楽しむことができた。

June 20, 2006

『リングワールドの子供たち』

ラリイ・ニーブンのSF“リングワールド”シリーズの第四作が日本語版で出版されていた。
これまで結構な数のSF小説を読んでいるが、そのなかでもかなりオススメなのがリングワールドだ。魅力はその壮大なスケール。恒星を取り巻くのは惑星ではなく人工のリング状の構造物だが、1600万分の一のモデルにしても直径20km(山手線がその中におさまる)で、リングの幅は100m、淵の厚さはわずか10cm、地盤の厚さは1ミクロンということになるらしい。太陽は必ず真上にあるので、日の出日の入りはより恒星に近いところに造られた日影をつくる人工構造物によってもたらされる。
リングワールドの地表はもちろん広大なので知性を持った生物も数多く生息しているが、そしてなぜか地球や火星を模した大陸もある…。この魅力的な“舞台”だけではなく、登場人物もまた魅力あるキャラクターでストーリーが展開される。ルイス・ウーという主人公はまあリングワールドの謎を探って行くガイドのようなものなのでかかせないのはもちろん、「プロテクター」という生物が大きな鍵を握っている。ヒューマノイドはこのプロテクターに変態することがある。プロテクターが本当の成人であり、例えば人間の形態は「ブリーダー」という段階に過ぎない、なんてえことがシリーズを通してモチーフの一つとして重要だ。

第四作である『リングワールドの子供たち』では、謎であったリングワードの構築に関わる秘密が明らかにされる。一方、途方も無い科学力なくしては造ることができないリングワールドの技術を我がものにしようと銀河各所から集まった知的生物によってリングワールドの争奪戦が繰り広げられ、リングワールドそのものの存在が危なくなってしまう。さあどうする!ルイス・ウー!…




"リングワールドの子供たち―ノウンスペース・シリーズ" (ラリイ ニーヴン)

June 17, 2006

イザ!でブログを書くということ

産経新聞がニュースとブログを融合した「イザ!」(http://www.iza.ne.jp/)というサービスをはじめた。とても面白い試みだ。でも、ライブドアの方が日本では先にやっているけど、アメリカのYahoo!をはじめ海外ではめずらしいことではない。やって当たり前だけど、保守的な日本の新聞社のなかでは先にやっちゃったもんねえというところは評価できる。イザ!のように、こういうメディアの色が最初からついたサイトでブログを書く意味ってなんなんだろうね。

June 13, 2006

300万人分のDNAデータベース

11日の日経新聞に『「DNA捜査」米で拡大』という記事が出ていた。アメリカでは犯罪捜査で容疑者や被告からDNAを採取してデータベース化しており今や300万人分を超えているらしい。さらにニューヨーク州ではどんな犯罪でも有罪になればDNAを採取されてそのデータベースに登録するという法案が審議されているそうだ。活用もされていて3万件で身元特定に役立った例もあるらしいので犯罪捜査への効果は否定できない。

日本でも2005年9月から容疑者のDNAデータベースが運用を開始しているとこのこと。2月末までの登録件数は2,500件程度なのでアメリカに比べるとまだまだこれからだ。

なんだかちょっと前にはSF小説で夢物語のように語られたことが現実になっていくこと驚きだ。凶悪な犯罪や子供への犯罪などの解明や再発防止につながるだろうからDNAデータベースを犯罪捜査に活用して行くということ自体は否定することはできないが、アメリカで軽犯罪者のDNAも採取するようになって行くとなんだか怖くなる。駐車違反程度で犯罪者のDNAデータベースに登録される日なんてこないですよね。

June 08, 2006

Rosa Pomifera


Rosa Pomifera
Originally uploaded by ninomiya.
ホームセンターで買ってきたバラが咲いてます。まだつぼみも小さかった鉢で生憎バラの品種が分かるラベルもどこかに行ってしまっていたが、勘をたよりに元気そうなのを選んだら奇麗な花が咲いてくれました。ロサ・ポミフェラという品種のようだ。秋にはローズヒップになるようなので、またそれも楽しみ。

ブログをbloggerで再開

ホスティングしているサーバが新しいのに移動したらMovableTypeのDBが読み込めなくなってしまったので、あきらめblogggerに乗り換えることにした。MTではhtmlのstaticなファイルを作ってくれるのでDBが壊れてもまあサイト自体が無くなるわけでもないのでいいのだが、なんかやな感じだ。いまからまたcgiをインストールするのも面倒なので、bloggerでもいいかということでブログの再開。